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ミニマリストは備蓄するべきか?答えをだします。【災害と防災を改めて考える】

彼と同居を始めたことをきっかけに、備蓄用品を見直しはじめました。

そこで他のミニマリストさんたちを参考にしようとインターネットをぐるぐるしていると、ある掲示板にこんなトピックが。

そうなの!?

こちらの投稿者はお隣さんがミニマリストで、震災のときに備蓄がないのを助けてあげたそうで、疑問を書き込んでみたそう。

たしかにミニマリズムって必要最低限で暮らす生活だからなぁ…削れるところを削ったんだ、と想像できます。

ですが、備蓄って、それなりの背景があってみんな用意しているものじゃないですか?

なので今回、こちらの記事では「ミニマリストは備蓄するべき?しないべき?」について徹底的に考えていこうと思います。

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ミニマリストは備蓄しない?

たしかにちょっとネットの意見をみていると「ミニマリスト」って備蓄をしていないようなイメージ。

実際、ミニマリストの方々のブログをみても、所有物リストに防災用品がないこともしばしば。(もちろんしている人もたくさんいるよ!)

一般的にも「ミニマリスト」と「備蓄」は反対の言葉と捉えられているみたいで、巷の情報サイトでは『アフターコロナの世界は「ミニマリスト」から「備蓄」の時代になる』なんてタイトルの記事すらある。

ほんとうに「ミニマリスト」って備蓄しないのが当たりまえなの…?

ここ1年くらいの地震や台風、コロナの影響で災害対策が叫ばれている日本。個人レベルで備蓄をしている人もたくさん増えていますが、「ミニマリスト」だけが横並びになっていないような雰囲気を感じてしまいます。

災害時のことを想像してみる

備蓄の必要性を考えるには、まず災害について想像してみるのが一番。

災害が起こったときには「どれだけ実生活に影響がでて」「どれくらいで復旧して」「それまではどんな生活か」がキーポイント。

災害時にはすべてがなくなる

災害時にはとにかく日常生活のすべてがなくなります

例えば、大地震ががきた場合を想定すると

  • 食糧
  • 日用品
  • 水道
  • 電気
  • ガス

がなくなる可能性があります。生活するための基盤ほぼ全部。

物流がストップしたうえに生きていくためのインフラがなくなれば、快適な生活どころか、明日食べるものまで苦しむ生活になるかも?

インフラ関連はQOLに関わる

特にインフラがなくなったときは一気に生活の質が落ちちゃう

  • 水道:飲み物がない、食器を洗えない、体も洗えない、トイレが使えない
  • 電気:エアコン/冷蔵庫/レンジが使えない、犯罪に巻き込まれるリスクがあがる
  • ガス:お湯が手に入らなくなる、料理ができない

想像しただけでもかなり不便…。

それから、単に不便なだけじゃなくて、犯罪が増える可能性もあがります。

特に電気がない場合は、強盗や性暴力が増えることが予想できます。

どのくらいでインフラが復旧するのか

総務省HPより引用

では日本ではインフラがとまった場合、どれくらいで復旧するのでしょうか?

結論からいうと、ものによっては復旧にかなり時間がかかります

東日本大震災の教訓があった熊本地震ですら

  • 電気は長くて1週間
  • ガスは2週間
  • 水道は3ヶ月

かかりました。

つまり熊本地震の際、最悪のケースでは携帯の充電は1週間、暖かいご飯は2週間、体を洗うのは3ヶ月できないということ

もちろんこれほど復旧がかかった場合、避難用の仮住まいが与えられるでしょうが、それでもどれだけの期間我慢しなければならないかは誰にも予想がつきません。

避難所生活

日本の災害対策は行政の仕事でもあるので、各地の避難所に助けを求めることができます。

もし災害対策をしていなかった場合でも、堂々と避難所にいきましょう。

ただし、避難所はホテルではないので、快適な生活は保証されません

とくに水回りは共同のことも多く、清潔さを保つのは難しい。食糧や物資の配給も、確実に回ってくるとはいえません。(食糧はほとんど足りていないそう)

コンセントも奪い合い。温度管理もできるか不明。

また、プライバシーはないに等しく、特に女性は犯罪に巻きこまれないようにする必要があります。

(なんで女性ばっかりね…)

東日本大震災では震災から1ヶ月たってからも10万人以上の人が避難所にいました

自分一人は大丈夫と思っていても家族やパートナーのことを考えると戸惑ってしまうのではないでしょうか。

なんのために備蓄は必要なのか

では、備蓄をして自宅で過ごす用意をしておくとどうでしょうか?

ここでは備蓄アイテムでよくあげられる「食糧、水、カセットコンロ、手回しラジオ充電器、簡易トイレ」を備えた場合を考えてみます。

  • 自宅で暮らせる
  • 自分のふかふかのベッドで過ごせる
  • 人の目を気にせず過ごせる
  • 長い配給の列に並ばなくていい
  • 簡単な料理ができる
  • あたたかいご飯が食べられる
  • トイレ事情を気にしなくていい
  • 携帯の充電も心配なし
  • 災害情報が得られる
  • 携帯を懐中電灯がわりにできる

すこし備えただけでもこのような必要最低限の生活ができるようになります。逆に言えば、備えていないとこの生活はできません

とくに家族連れなら「自宅にいる」ことのメリットがほんとうに大きいはず。あたたかい布団もあるし、なにより子供やパートナーが犯罪に巻き込まれる確率がグッと減る

ただでさえ不安な災害時の状況において、自宅にいるだけで桁違いの安心感を得られるのはすばらしいと感じませんか?

ではミニマリストは備蓄をすべきか?

もうここまでくれば「備蓄は必要か?」の答えがでているはず。

ミニマリストでも備蓄は必要です。

というよりも正しくいうと『「24時間大人数の他人と過ごすことやインフラが自由に使えないことを気にせず1ヶ月以上過ごせる人以外には備蓄が必要」だから「ミニマリストとか関係なく一般人には必要」』です。

ほとんどみんなといえるほど、大多数の人にとって災害対策は必須なはず。

ミニマリストなんて肩書き、災害には関係ない。

食事やプライバシーといった、最低限の人権を守るためにも、普段から備えておくことが大事。

結論:ミニマリストでも備蓄は必要

以上が、わたしが勝手に結論づけた「ミニマリストは備蓄が必要か」論でした。

自分のためにも、家族のためにも、ひとりひとりが対策をとることが災害時でも不安なく生き抜くコツ。

地震が起こったとき、台風がきてしまったとき、「あのとき備えていればよかった」ということが起こらないように、いまのうちにしっかりと備蓄をためていきましょう。

この記事が、ひとりでも多くのかたの気付きになりますように。

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