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月経カップをやめた人の意見に愛用ユーザーが答えてみる

女性の体で生活する上で欠かせないもの、それが生理。

生理のときは荷物が増えたりゴミが増えたりで嫌なことも多かったけど、月経カップを使い始めたことである程度の改善はできました。

私が月経カップを使い始めたのはもう2年以上前、すっかり愛用ユーザーになりました。

手放すのが想像できないくらい!

しかしとある日、月経カップを諦めた人の話がSNSで流れてきたので読んでみたところ、「この理由で…?」ってくらい、かなりもったいない理由で月経カップを辞める人が多くいることに気づきました。ちょっと調べれば解決しそうなこともたくさんあったのに。

なので今日の記事では「使い始めたけど微妙だなぁ」という方から「月経カップデビューしたいけど難しそう」という方に向けて、実際にインターネットから拾ってきた月経カップを辞めた人の声に対して愛用ユーザーである私が意見を申していきたいと思います。

今後の参考にしてみてね

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月経カップをやめた人の意見へ反論

自分に合うカップを探すのに何個も買うことになる

「月経カップのデメリット」なんてテーマにもよく挙がるのがこちら。確かに、自分に合うカップを見つけるまで何個も買わなきゃいけないのは痛い出費ですよね。

でも、本当に月経カップは高いのでしょうか?

月経カップ、紙ナプキン、タンポンの1パックあたりの販売価格をみてみましょう。

  • 月経カップ:2500円〜5500円
  • 紙ナプキン:200〜400円
  • タンポン:800〜1000円
※参考
過去にマイナビウーマンが実施したアンケートによると、女性の1ヶ月の生理用品代(紙ナプキンやタンポンのみ)は500円〜1000円程度が一般的だそう。

これだけみれば月経カップが高く感じるのは不思議ではありません。しかし、長い目でみるとどうでしょう?

実際に月経カップを複数個購入した場合、何年使えば月経カップのほうが安くなるのでしょうか?さまざまなパターンを考えてみます。

  • 紙ナプキンやタンポンの支出が500円/月、月経カップが4000円の場合
月経カップ購入数 回収期間
1個 8ヶ月
2個 16ヶ月(1年4ヶ月)
3個 24ヶ月(2年)
4個 32ヶ月(2年8ヶ月)
5個 40ヶ月(3年4ヶ月)
  • 紙ナプキンやタンポンの支出が750円/月、月経カップが4000円の場合
購入数 回収期間
1個 5.3ヶ月
2個 10.6ヶ月
3個 16ヶ月(1年4ヶ月)
4個 21.3ヶ月(1年9.3ヶ月)
5個 26.5ヶ月(2年2.5ヶ月)
  • 紙ナプキンやタンポンの支出が1000円/月、月経カップが4000円の場合
購入数 回収期間
1個 4ヶ月
2個 8ヶ月
3個 12ヶ月
4個 16ヶ月(1年4ヶ月)
5個 20ヶ月(1年8ヶ月)

どうでしょう?
思ったよりも短い期間でカップの方が安くなったのではないでしょうか?

あなたが今のところ毎月500円しかナプキン代を捻出してなくても、全然ぴったりくる月経カップがみつからず5つも購入したとしても、約3年4ヶ月でカップのほうが安くなります。月経カップの耐久年数は5〜10年と言われていますから、残りの2年〜6年はすべてプラスになる計算です。

次からは似た種類のものを買えばいいので、より短期間で元が回収できちゃいます

今じゃいろんな月経カップを比較した動画やブログはたくさん出ていますし、1~3個くらいで自分の納得のいくカップに出会えるかなと思います。

なので基本的に1、2年で元はとれると考えると、いくつか試さなきゃいけないから損をする…という理由で月経カップを買わないのは間違っていると言えるでしょう。

私の場合、月経カップに出会う以前はタンポン+紙ナプキンを併用していたので、毎月約600円くらいは生理用品にお金を使っていました。比較サイトを参考に5000円のEvaCupを買ったところ一発で体にフィット。体調にあわせてタンポンやナプキンと併用しているので、おそらく1年ちょいくらいで元を取ったかな〜という感覚です。(ちなみに私は金銭面の理由ではなく、ゴミが出なかったり荷物が減ったりという理由で月経カップを選びました。お金以上の価値があると思って購入していますので正直多少は元がとれなくてもOKというスタンスです。)

トキシックショック症候群のリスクがある

トキシックショック症候群(TSS)とは、黄色ブドウ球菌という皮膚に存在している細菌がなんらかの理由で毒素を出し、それが原因でおこる急性疾患のこと。日常生活でも発生する疾患ですが、発症した原因の約半数がタンポンと言われています。

そしてタンポン同様、月経カップにもTSSにかかる可能性はあります。ただし体に挿入しても安心な医療用シリコン素材の月経カップならそのリスクはかなり激減される、というのが一般的な見解です。*1

インターネットで [ 月経カップ トキシックショック症候群 ] と調べると、【両足と手の指関節を18個切断した女性】なんてセンセーショナルな話題もみられます。しかし記事を読んでみると「彼女はトキシックショック症候群のリスクについて充分な知識を持っていなかった」「トキシックショック症候群を発症した日に月経カップを何時間使用していたかはわからないという。」*2 と書いてあり、そもそも説明書すら読まず適切に扱っていなかったから起こった悲劇だとわかります。

メーカーの使用時間を守り、生理用品(タンポンやナプキンも含め!)についてリスクを理解し、性に正しい理解を持っているならば、そこまで恐れることはありません

月経カップを辞めた理由にTSSを理由として挙げていた方がタンポンユーザーだったってこともありました(その後、タンポンに戻ったみたい)。知識って大事ですね…

ローションなしじゃ挿入できない

「月経カップを挿入するのに潤滑ゼリーを使わないといけない」という意見を見かけました。それが本当ならすこぶる面倒だし、月経カップを辞めたという選択も納得です。

確かにそれはめんどくさいかも…!

月経カップ初心者で、慣れてなくて難しいからローションを使っている…という程度なら「練習あるのみ!」と思ってしまいますが、

  • カップは適正サイズ
  • 経血が多い1〜3日目にも入らない

という状況でもローションが必要ならば、さすがにやめたほうがいいと思います。

ただ、経血量が多い2、3日目なら使える…といったようにその日の調子によって使えるならば、ナプキンやタンポンと併用して使い続けるのも一つの方法かなとも思います

私は1〜4日目までは月経カップ、それ以降は様子をみて月経カップ、タンポン、紙ナプキンを使い分けています。すべてを月経カップで代替しようとせず、自分のペースで使っていく心持ちでいると「辞める」という選択肢がなくなるのではないでしょうか。

経血で指や手が汚れる

月経カップの着脱には必ず指を膣に入れる必要があるけれど、そのときは高確率で手が汚れてしまいます。

全然大丈夫なときもあるけど、基本は汚れます

なんとなくおすすめされて月経カップを購入する場合、「膣に入れるものなんだ。手が汚れるかも」くらいの認識はしているだろうけど、外すときに思いっきり膣に指を突っ込んだり、あげく毎回おもいっきり血塗れになるまではなかなか想像しがたいよね。(ネット上のインフルエンサーもそこまで生々しく書いたりしないし!

しかも膣が傷つかないように爪を短めに切ったりネイルストーンなどは外しておくのがベター。普段からネイルを楽しんでいる方は残念に感じると思うので、月経カップは向いていないかもしれません。

月経カップを諦めた方が人生たのしくなるなら仕方ない!この理由なら辞めちゃいましょう

煮沸消毒がめんどくさい

生理用品は感染症のリスクを減らすためにも、清潔に扱うことがとっても重要。そのなかでも月経カップは煮沸消毒を行う必要があります。

そこでその煮沸消毒をものすごく簡単にする方法として、当ブログでは、電子レンジが使えることを記事にしました。

電子レンジを使えば5分加熱するだけでOK。鍋で火にかけるのと違って見守り続ける必要もありませんし、お金もほとんどかかりません。

煮沸消毒がめんどくさい、と主張する方は鍋を使っていることが多いです。しかしいろんなメーカーが電子レンジ消毒を推奨しており、正しく手間を減らすことはできるんです。ぜひ楽に清潔な月経カップライフを楽しんでください。

外出時に荷物が逆に増える

月経カップのメリットは、タンポンやナプキンと違って何も持ち歩く必要がないこと。

だけど、外出時での取り外しに備えて

  • ウェットティッシュ
  • 水の入ったペットボトル
  • 替えの月経カップ
  • ↑をいれるビニール袋

など…さまざまな人が、さまざまなお掃除道具を持ち歩いています。

が、はっきりいっちゃうと、月経カップにお掃除道具はいりません

外出時は

  1. 手を洗って個室に入る
  2. 月経カップを取り出す
  3. 経血を捨てる
  4. トイレットペーパーでカップの経血を拭う
  5. 再装着

という手順でOKです。
これは販売メーカーが推奨しています

水で綺麗にしたり、別の月経カップに交換する必要はありません。膣には生まれつき備わっている自浄作用があるので、そこまで神経質にならなくてもいいんです。

気持ちの問題で備え付けのトイレットペーパーが嫌でウェットティッシュを持っていく、という気持ちはわかりますし素敵なアイデアだと思います。しかしそれでも紙ナプキンやタンポンを持っていくかウェットティッシュにするかくらいの違いなので、荷物量が「増えた」かといえば疑問です。

これが原因で月経カップを諦めるのは、少し違うかなーというのが率直な感想です。

わたしはどうせその備え付けのペーパーでデリケートゾーンを拭いてるし…と思うので何も持ち歩きません

理解と慣れこそが大事なこと。月経カップ以外にもね

以上が月経カップを辞めた理由に対して愛用ユーザーが反論(?)してみたお話でした。

いろんなインターネットの記事や動画を見た上でこの記事を書いていますが、「詳しい体験談もまだ少ないし仕方ないなぁ」というのもあれば「購入前・後に調べておけばわかったんじゃないかな…?」というものまで色々ありました。

仕方ないかも

  • ローションなしじゃ挿入できない(体験談が少なすぎる)
  • 思ったより手に血がつく(そこまで生々しいレビューもあまりないし..)

購入前・後に調べれば防げたかも

  • 自分に合うカップを探すのに何個も買うことになる
  • トキシックショック症候群のリスクがある
  • 煮沸消毒がめんどくさい
  • 外出時に荷物が逆に増える

膣の形や衛生観念、ライフスタイルは人によって千差万別なので、一概にすべての女性に対して月経カップがあっているとは限りません。なので決して月経カップをやめることが悪ではないことは重々承知です。

が、しかし、辞めてしまった方の意見をみていくと「もう少し知識があれば」「調べることさえできれば、この人はまだ月経カップを使っていたのかな…」と思うものもあり、そして彼女たちの理解しきれていないままの”辞めましたコンテンツ(動画やブログ)”を拾うことで、現在月経カップに興味がある方が「そんな理由があるなら使うのはやめておこう」と、もったいない選択をしてしまうことがあるのかもしれない。そう想像すると歯痒く思い、この記事を書きました。

月経カップを愛用している方のお話では「(月経カップは)”慣れ”が肝心!」という言葉がほとんど100%出てくる。けれど私は「“慣れ”と同じくらい”知識や理解”も大事」という考えも推していきたい。

そもそも生理は自分のライフスタイルとヘルスケアに密接に関わること!きちんと知識をもって向き合おう

それでは、この記事がみなさんの快適な月経カップライフに繋がりますように!

 

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